Hirom's Amblin' Report
新春浅草歌舞伎 第一部
- 2010年1月24日 23:40
- 歌舞伎
今日もお年玉御挨拶は愛之助。狙ったわけではないが、今年は縁があるのかな。
最初は曽我もので『正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)』という舞踊。亀治郎が曽我五郎、勘太郎が朝比奈。滑稽味のある踊りを勘太郎がうまく勤めている。対する亀治郎の武者ぶりも良い。気持ちよく見始められる感じだ。
お次ぎは『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿(げんろくちゅうしんぐら おはまごてんつなとよきょう)』。片岡仁左衛門監修だそうで、綱豊卿は当然のごとく愛之助。頑張っていたよ。お喜世が七之助でいい感じ。新井勘解由を男女蔵だったのだが、2週間前より更に顔が削げて見えてびっくり。でも、ちょっと格が足りない感じ。綱豊に教えている先生のはずなのだけど、位負けしてしまってる。亀治郎の富森助右衛門は良かった。綱豊と二人のやり取りは緊張感溢れてぐっと引き込まれる。飽きずに楽しめた。
『忍夜恋曲者 将門(しのびよるこいはくせもの まさかど)』では七之助が傾城如月、実は滝夜叉姫で、打って変わった妖しの役。対する光圀は勘太郎で、兄弟二人の真剣勝負だ。古御所が屋台崩しで壊れている場面もあって、なかなかにスペクタクル。蝦蟇がかわいくて笑っちゃったけど。
このメンバーになって10年目の浅草歌舞伎。今年も楽しうございました。
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youplayjazz
- 2010年1月19日 23:31
- 日記
音楽家としての中島梓を偲ぶ会や生前のライヴを映像で見られる追悼番組がwebにあったのでリンク。あれだけ文筆家として多作で、なおかつ音楽家としても作曲数が200以上もあるとは...。やはりすごい人だ。
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初春花形歌舞伎 夜の部
- 2010年1月17日 23:09
- 歌舞伎
今月は忙しいので、新橋演舞場は夜の部、『伊達の十役(だてのじゅうやく)』に絞って観劇。「慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)」と付いているだけあって、とにかく主役は走り回り早変わりしまくる大変な芝居だ。猿之助の演出だが、これを海老蔵が教えてもらって頑張った。
話の中身は「伊達騒動」、つまり『先代萩』なのだけども、とにかく眼目は早変わり。海老蔵は仁木弾正、赤松満祐の霊、細川与右衛門、足利頼兼、土手の道哲、腰元・累、傾城・高尾太夫(その霊)、政岡、荒獅子男之助、細川勝元という十の役を変わるわけだが、いやまあ見事なもんだ。早変わりを見てるだけでも十分楽しい。しかもちゃんと足利奥殿の場もあって、しっかりと話も見せている。いい芝居立てだなあ。
もともとは成田屋の芝居だったのがずっと昔に絶えて、それを猿之助が復活させたらしいのだけど、またそれを自分でもやりたい!と行く海老蔵も、いいんじゃないのとやらせる團十郎も、教える猿之助も、皆すごいよ。こうやって「歌舞伎」全体を皆でつないでいくんだね。歌舞伎界の強い絆を見せてもらった気がした芝居だった。
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新春浅草歌舞伎<着物で歌舞伎>
- 2010年1月10日 23:57
- 歌舞伎
毎年恒例の「着物で歌舞伎」の日は、今回も第二部の演目で。これをとっても楽しみにしている母と一緒に行ってきた。座席は9割方着物で、着物じゃない人はちゃんと半纏を借りて着ていたので、本当に壮観。お年玉の年始挨拶は愛之助だった。質問コーナーがまるでファンクラブイベントのノリだったのは御愛嬌だろう。
しかし今年の第二部の演目は、正月早々にそれを演らなくてもの『奥州安達原 袖萩祭文(おうしゅうあだちがはら そではぎざいもん)』。これ暗いんだよね...。勘太郎が袖萩と、その夫である安倍貞任を二役で頑張っていた。袖萩は盲目の設定なので、目を閉じたまま演じるのだけど、それだけでも難しかろうにそのまま三味線を弾き語る場面まである。違和感を感じさせず、わざとらしくもなく、説得力を持って演じていたのはさすが。子役がめちゃくちゃ達者でかわいかった。男女蔵が父・直方で老け役に挑戦。なかなか渋くて良かったが、去年と比べてすっかり痩せてて驚いた。ダイエットしたのか?別人のようだ。母・浜夕役の歌女之丞はいい芝居。安倍宗任の愛之助は、まあまあかな。ちょい役だから仕方ないか。
第二部は2演目だけなので、なのか、打って変わっておもしろおかしく『悪太郎(あくたろう)』。猿翁十種の内と付いてるだけあって、もちろん指導は猿之助。酒癖の悪い悪太郎を亀治郎、絡まれる不運な修行者を亀鶴、どうにか悪太郎を懲らしめようとする伯父と太郎冠者を愛之助と男女蔵がそれぞれに好演。特に亀鶴の修行者は品も良くて人も良さそうですごくいい。楽しませてもらった。
そしてこの日ばかりは芝居の後にも少しばかり御挨拶があるのも恒例。皆さん勢揃いで嬉しいね。勘太郎は新婚ネタでいじられてた。当然か。
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壽初春大歌舞伎 夜の部
- 2010年1月 9日 23:54
- 歌舞伎
2010年の初歌舞伎は、歌舞伎座の夜公演。なんせ1月は歌舞伎座、新橋演舞場、浅草公会堂、国立劇場で歌舞伎が計7公演も上演されていて、観劇する側としてもスケジュールを組むのが大変だ。全部は行けないので、いろんな付帯要素を加味して調整したので、とにかく今日が初観劇となった。
幕開けは『春の寿(はるのことぶき)』。ちらしを見た時から不安だった雀右衛門丈はやはり休演で、魁春が代役として女帝を勤める。梅玉の春の君と福助の花の君、若手達の従者がめでたく華やかに舞い踊り、お正月らしい舞踊。
続いて『菅原伝授手習鑑 車引(すがわらでんじゅてならいかがみ くるまびき)』で、芝翫が桜丸、吉右衛門が梅王丸、幸四郎が松王丸。芝翫の小ささが目立つが、口跡は一番きっぱりとしていてさすが。錦之助の杉王丸がやけに若やいで見えた。
『京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)』は道行より押戻しまで。押戻しに團十郎が出るのが正月ならではの御馳走か。勘三郎の白拍子は美しく佳い舞だったのだけど、前席に野球帽みたいなのを被った男性が座っており、彼の頭が邪魔であまりよく見えなくて残念。どうにか避けて見ようと努力するのに気を取られて楽しめなかった。
最後は『与話情浮名横櫛(よわなさけうきあのよこぐし)』で、見染の場と源氏店。染五郎が与三郎を頑張っていた。甘いお坊ちゃんが抜けきれない与三郎としてはまってたと思う。お富は福助。蝙蝠安の彌十郎が素晴らしくて、芝居を面白くしていた。歌六の和泉屋多左衛門は貫禄。
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月食
- 2010年1月 1日 04:59
- 日記
新年早々がんばって夜更かし。月食は初めて見たような気がする。最大で8%の欠け方と聞いていたので大したことないのかと思ってたら、見事な欠けっぷり。しかも月自体がいつもより立体的に見えてる?起きて粘った甲斐はあった。いい年になりそう。写真は相方が一眼レフカメラまで引っ張り出して撮影したもの。綺麗だなあ。
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MY WAY
- 2009年12月31日 23:43
- 日記
毎年恒例、紅白歌合戦を見ながらの年の瀬。スーザン・ボイルの美声に聞き惚れ、『レ・ミゼラブル』の素晴らしさを再確認。M.J.追悼なんかもあったりして、頑張ってる感じはよくわかる、なんて余裕で見てた。ジャニーズ事務所に媚を売り過ぎな気もするが。そして布施明の歌うこの曲『My Way』にやられた。このスタンダード曲と出会ったのは中学生の時だが、歌詞の素晴らしさと曲の伸びやかさに魅せられて、以来お気に入りの曲の一つだ。聞く度、歌う度、自分を重ねてしまう。それがいい歌い手の歌唱で、よりによって今年の大晦日に聞くことができたおかげで、涙が出てきてしまった。
今年3月に乳癌の診断を受け、化学療法を半年、それから手術、2ヶ月の放射線治療を受けた。わがままだと思いながらも、仕事は続けさせてもらった。もちろんフルタイムでなど働けない。治療と副作用の様子を見ながら、フレックスタイムのような働き方をさせてもらったのだ。それが職場にとっていいことだったかどうかは知らないが、同僚の皆様には大きな大きなサポートをしていただき、どうやら無事に年末を迎えられた。年が明けたらホルモン治療が待っていて、それは5年に渡って続く予定だ。おそらく今年度中はフレックスにさせてもらうことになるだろう。
その治療の最中、7月には相方の父君が亡くなった。心筋梗塞で突然の最後だった。私達夫婦が事実婚で、現在の法律にそった婚姻ではないことも、鷹揚に受け入れてくれていた方だった。一方の私の両親は10年経った今でも事実婚を心良く思っていなく、義父(敢えてこう書かせていただく)の葬儀に同席するかどうかについて一悶着あった。結果としては、雨降って地固まるだったのだが、我が家にとっては激動の4日間だったと言える。
そんなことが『My Way』を聞いていたら押し寄せて来て、泣いてしまったのだった。中学生の頃から進歩してないのかも。でも、この歳になったら皆いろいろあるよね。うちは子供がいない分、思いっきり仕事をしてきたし、二人でいろんなことをしてきたから、仕事と相方が一番大事。しみじみそう思い知った年だった。来年以降も、きっとその二つが最優先。だけど昔から遊びの場での仲間や友人にも恵まれて来たから、早く遊びも全開でいけるように戻りたい。そんな願いをこめて、今年のしめくくりブログ。2009年、ありがとうございました。2010年もよろしくお願いします。
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